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COLUMN コラム

がんの療養にラドン温泉がおすすめ?選ばれる理由を解説

2026-01-02

がんの療養にラドン温泉がおすすめ?選ばれる理由を解説

がんという病の診断を受けたとき、あるいは長く続くがん治療の生活の中で、「病院以外でできるがん対策はないだろうか」と模索される方は決して少なくありません。

食事療法によるがんケアや適度な運動など、生活習慣を見直す中で、古くから日本人の心と体を癒やしてきた「温泉」もがん療養の選択肢として注目されています。

「がんにはラドン温泉が良い」「がんに対する免疫力が上がる」といった情報が多く見受けられますが、同時に「放射線を含む温泉に入って本当に大丈夫なのか」と不安の声も聞かれます。

この記事では、ラドン温泉が選ばれる理由とその効果について、がん研究や医学的な見解を交えて解説します。

ラドン温泉は、がんを直接的に消し去る魔法ではありませんが、がん治療を支える心身の回復に役立つ可能性があります。正しい知識を身につけ、納得のいくがん療養生活を送るための一助となれば幸いです。

ラドン温泉ががんに良いといわれる理由とは

ラドン温泉ががんに良いといわれる理由とは

多くのがん患者さんがラドン温泉に希望を見出すのには、単なる「温まる」という効果以上の理由があります。ここでは、ラドン温泉特有の性質と、それががん療養においてどのような意味を持つのか、そのメカニズムを深掘りしていきます。

ラドン温泉とがん療養

ラドン温泉とは、ラジウムが崩壊してできる気体「ラドン」が、一定量以上含まれている温泉のことを指します。通常の温泉との最大の違いは、ラドンという物質が呼吸器を通じて体内に取り込まれる点にあります。

がん療養においてラドン温泉が注目されるのは、このラドンが全身の細胞に働きかける能力を持っているからです。お湯に浸かることで皮膚から吸収されるだけでなく、浴室内に充満するラドンガスを吸入することで、成分が肺から血液に入り、血流に乗って全身の隅々まで運ばれます。これにより、がんの患部だけでなく、全身の細胞レベルでの活性化が期待できるのです。がんという病気は全身性の疾患であるため、全身的なアプローチができる点が、多くのがん患者さんに選ばれている理由の一つといえるでしょう。

ホルミシス効果とは何か

ラドン温泉の効果を説明する際、必ず登場するのが「放射線ホルミシス効果」という現象です。これは、「大量の放射線は有害だが、微量であれば生物の活性化をもたらし、有益な効果を与える」という考え方です。がん療養においては、主に以下の二つの側面からがんに対する期待が寄せられています。

細胞の修復機能の向上

私たちの体は、約37兆個もの細胞で構成されていますが、そのDNAは日常的に活性酸素や紫外線などの影響で損傷を受けています。通常は修復酵素がこれらを直しますが、修復が追いつかなくなると、がん細胞が発生するリスクが高まります。

微量のラドンを浴びることで、細胞は「適度な刺激」を受けます。すると、体は防御反応として、DNAの修復機能を活性化させようと働くと考えられています。壊れかけた細胞を修復し、正常な状態に戻そうとする力が強まることは、がんの発生やがんの進行を抑える上で非常に重要なプロセスです。

抗酸化酵素の増加

がんや老化、生活習慣病の大きな原因の一つとして「活性酸素」の存在が挙げられます。特に過剰に発生した悪玉活性酸素は、正常な細胞のDNAを傷つけ、がん化を促進させる要因となります。

ラドン温泉によるホルミシス効果の一つとして、この活性酸素を除去する酵素(SOD:スーパーオキシドジスムターゼなど)の産生能力が高まることが研究で示唆されています。つまり、ラドン温泉を利用することで、体が本来持っている「がんの原因となるサビつきを防ぐ力」を引き上げ、がんが育ちにくい体内環境をつくることが期待されているのです。

関連記事:がん予防にホルミシス効果は期待できるのか?その根拠と注意点を徹底解説

免疫細胞の活性化と体温上昇のメカニズム

がん細胞に対抗するためには、自身の免疫システムが正常に機能し、がん細胞を排除できる状態であることが不可欠です。ラドン温泉は、がんに対する免疫機能にもポジティブな影響を与えるとされています。

NK細胞の活性化

免疫細胞の中には、がん細胞を見つけ出して攻撃する「NK(ナチュラルキラー)細胞」という頼もしい戦士がいます。しかし、がんによるストレスや加齢、抗がん剤治療の影響などで、このNK細胞の活性は低下しがちです。

いくつかの研究データでは、ラドン吸入をおこなうことで、このNK細胞の活性度が上昇したという報告があります。免疫の最前線でがん細胞と戦うNK細胞が元気になることは、がんとの闘いにおいて大きなアドバンテージとなります。

温熱効果による体温上昇

「がんは冷えを好む」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。実際に、体温が下がると免疫細胞の働きは鈍くなり、逆に体温が上がるとがん細胞への抵抗力が高まる可能性があることがわかっています。

ラドン温泉は、一般的な温泉に比べて発汗作用が強く、体の芯から温まりやすいという特徴があります。これは、ラドンが放出するエネルギーが神経系を刺激し、血流を促進するためです。継続的な入浴によって平熱を上げ、がん患者さんに多い低体温を改善することは、がん治療の土台となる免疫力を底上げすることに直結します。

一般的な温泉とラドン温泉の違い

「温泉ならどこでもがん療養になるのでは?」と思われるかもしれませんが、がんという病気への対策においては、ラドン温泉ならではの特性が有利に働く場合があります。

強力なイオン化作用

ラドンが崩壊する際に放出されるアルファ線には、物質を「イオン化(電離)」する作用が非常に強いという特徴があります。このイオン化作用は、体内に入ると細胞や血液に物理的な刺激を与えます。

一般的な温泉成分(硫黄や重曹など)による化学的な作用に加え、ラドン温泉にはこの物理的な刺激が加わるため、新陳代謝の促進や自律神経の調整作用がより強力に働くと考えられています。これが、昔から「がんをはじめとする万病の湯」としてラドン温泉が重宝されてきた所以です。

「吸う」温泉であること

一般的な温泉の効能は、主に入浴による温熱効果と、皮膚からの成分吸収によるものです。しかし、ラドン温泉の真骨頂は「吸入」にあります。

ラドンは揮発性の高い気体であるため、お湯の中だけでなく、浴室内の空気中にも漂っています。そのため、浴槽に長く浸かっていなくても、浴室で呼吸をしているだけでがん療養に有効な成分を取り入れることができます。

これは、がんの手術後や抗がん剤治療中で体力が低下しており、長湯が難しいがん患者さんにとって大きなメリットです。無理に入浴せずとも、足湯をしながら浴室に座っているだけでも、一定のがん療養効果が期待できるのです。

ラドン温泉でのがん療養と医学的な期待

ラドン温泉でのがん療養と医学的な期待

ラドン温泉に対するがん患者さんの期待が高まる一方で、「がんが消える奇跡の治療」といった科学的根拠の乏しい情報も散見されます。がん患者さんが適切な判断をするためには、現在のがん医学で何がわかっていて、何がわかっていないのかを冷静に見極めることが大切です。

ラドン温泉は医学的な「治療」ではない

インターネットで検索すると、「末期がんが消えた」「余命宣告されたがんから生還した」といったラドン温泉に関する劇的な体験談を目にすることがあります。これらは読む人に希望を与えますが、医学的な事実として受け取るには注意が必要です。

まず大前提として理解しておきたいのは、ラドン温泉は医学的に確立された「がん治療」ではないということです。標準的ながん治療(手術、放射線、化学療法など)のように、大規模な臨床試験でがん腫瘍の縮小効果が証明されているわけではありません。

「がんが消える」という事例があったとしても、それは個人の体質や、併用していた他のがん治療、生活環境の変化などが複雑に絡み合った結果である可能性が高く、全てのがん患者さんに同じ結果を保証するものではありません。

がん患者のQOL(生活の質)の改善が目的

では、医学的にラドン温泉はがんに対して無意味なのかというと、決してそうではありません。多くのがん専門医が認めるラドン温泉の価値は、がんそのものを消すことよりも、がん患者さんのQOL(生活の質)を改善する点にあります。

食欲が出て食事が美味しくなる、夜ぐっすり眠れるようになる、がんによる痛みが和らいで散歩ができるようになる。こうした日々の生活の質の向上が、結果としてがんに対する免疫力を高め、延命効果やがんの予後改善につながることは十分に考えられます。

医学研究で報告されている効果

現在も、ラドン温泉や低線量放射線が人体やがん細胞に与える影響については、岡山大学をはじめとする多くの研究機関で真摯な研究が続けられています。その中で報告されているいくつかのがんに関連する医学的な可能性について紹介します。

酸化ストレスの軽減

先にも触れましたが、ラドン吸入が体内の抗酸化機能を高めることは、複数の研究論文で報告されています。

がん治療、特に放射線治療や抗がん剤治療をおこなうと、副作用として体内で大量の活性酸素が発生し、これが正常な細胞まで傷つけてしまいます。ラドン吸入によって抗酸化力が高まれば、これらのがん治療による副作用(炎症や臓器障害など)を軽減できる可能性があります。

疼痛緩和効果

ラドン温泉には、優れた鎮痛作用があることが経験的にも医学的にも知られています。ラドンが神経組織に作用し、痛みの伝達をブロックしたり、炎症を抑えたりすることで、がんによる痛みを和らげると考えられています。

がん患者さんにとって「がん性疼痛」は最大のストレスの一つです。がんによる痛みや、治療に伴う関節痛、しびれなどが緩和されることは、精神的な安定にも大きく寄与します。

精神的なリラックス効果

これは心理学的な側面も大きいですが、転地療養(日常を離れて温泉地で過ごすこと)そのものが、がんによるストレスホルモンを減少させ、自律神経のバランスを整える効果を持っています。

「がんのことばかり考えてしまう」という日常から離れ、自然豊かな環境でゆったりとお湯に浸かる時間は、交感神経の緊張を解き、副交感神経を優位にします。このリラックス効果こそが、がんに対抗する免疫機能を正常化させるための重要なスイッチとなります。

関連記事:がんの治療にラドンが効く?臨床例や注意すべきポイントを紹介

ラドン温泉と標準治療と併用するメリット

現代のがん統合医療の考え方では、標準的ながん治療とラドン温泉などの補完代替療法を対立させるのではなく、組み合わせることで相乗効果を狙います。

抗がん剤治療との併用

抗がん剤治療を行っている期間は、どうしても体力や気力が落ち込みがちです。しかし、がん治療を完遂するためには、ある程度の体力が必要です。

休薬期間などを利用してラドン温泉に通うことで、副作用による倦怠感を和らげ、食欲や体力を回復させることができれば、次のクールのがん治療を予定通りに受けることにつながります。「がん治療に耐えられる強い体をつくる」ために温泉を活用するという考え方です。

手術後の回復サポート

がんの手術を受けた後の体は、傷ついた組織を修復しようと必死に働いています。この時期にラドン温泉を利用することで、血流を良くして栄養や酸素を全身に送り届け、術後の回復を早めることが期待できます。

また、がん手術後に起こりやすい癒着や拘縮(関節が固まること)の予防や改善といった、リハビリテーションの一環としても、温浴療法は有効です。

ラドン温泉の安全性とリスクについて

ラドン温泉の安全性とリスクについて

「放射線」という言葉には、どうしても怖いイメージがつきまといます。特に、がんという病気と闘っている患者さんにとっては、「放射線を浴びることで、逆に別のがんを誘発するのではないか」「がんが悪化するのではないか」という懸念は切実な問題です。ここでは、科学的なデータに基づいて、がん患者さんが利用する際の安全性について解説します。

ラドンの放射線量と安全性

まず知っておくべきは、私たちが生きている地球上には、常に微量の放射線(自然放射線)が存在しているという事実です。ラドン温泉で受ける放射線も、この自然放射線の一種です。

極めて微量な線量

ラドン温泉に入浴することで受ける放射線量は、年間で浴びても問題ないとされる自然放射線のレベルと比較しても、決して危険な量ではありません。

例えば、がん検診などの医療現場でおこなわれるCT検査1回で受ける放射線量は数ミリシーベルト〜数十ミリシーベルトになりますが、ラドン温泉での入浴で受ける線量はマイクロシーベルト単位であり、その数千分の一から数万分の一程度です。この程度の線量で、急性的な健康被害(やけどや脱毛など)が出ることは医学的にあり得ませんし、がんのリスクを心配するレベルではありません。

確定的影響が出ないレベル

放射線による人体への影響には、一定の線量を超えないと発生しない「確定的影響」と、発生する確率は上がるかもしれないが重症度は変わらない「確率的影響」があります。

ラドン温泉の線量は、確定的影響が出る閾値(しきい値)をはるかに下回っています。つまり、温泉に入ったからといって、放射線障害としての具体的な症状が出る心配はありません。がん患者さんが心配されるような副作用は、ラドン温泉の線量では考えにくいのです。

肺がんのリスクと吸入の影響

ラドンは気体であるため、呼吸によって肺に入ります。そのため、「肺がんになるリスクが高まるのではないか」という質問をよく受けます。これには、過去の鉱山労働者のがん発症データが影響しています。

温泉地と鉱山の環境の違い

確かに、ウラン鉱山などの閉鎖された空間で、高濃度のラドンを長時間、何年にもわたって吸い続けた労働者に肺がんが多く発生したというデータは存在します。しかし、これは極端な高濃度環境での話であり、通常のがん療養とは異なります。

ラドン温泉の施設内濃度は、鉱山とは比較にならないほど低く管理されています。また、湯治に来るがん患者さんは24時間365日浴室にいるわけではなく、1日数時間、数週間程度の滞在です。被曝する総量が圧倒的に異なるため、同列に語ることはできません。

疫学調査の結果

実際の温泉地でのがん発症データはどうでしょうか。日本でも有数のラドン温泉地である鳥取県の三朝温泉地区では、住民のがん死亡率に関する長期的な疫学調査がおこなわれました。

その結果、三朝地区の住民は、全国平均と比較してがんによる死亡率が低い、あるいは同等であるという結果が出ています。少なくとも、ラドン温泉地に住んでいるからといって、肺がんや胃がんなどのがんが増えているという事実は確認されていません。このことからも、適切な利用範囲内であれば、発がんリスクを過度に恐れる必要はないと考えられています。

安全に入浴するための正しい知識

放射線そのものによるがんリスクよりも、むしろ気をつけなければならないのは、入浴環境や方法によるリスクです。

換気状況の確認

ラドンは空気よりも重い気体であるため、床に近い部分に溜まりやすい性質があります。効果的に吸入するためにはある程度の濃度が必要ですが、全く換気されていない狭い浴室に長時間こもるのは酸欠などのリスクもあり、がん患者さんには推奨されません。

適切な換気設備があり、新鮮な空気とラドンが適度に循環している施設を選ぶことが、安全な利用の第一歩です。

湯あたりの防止

ラドン温泉は「湯あたり」しやすい温泉として知られています。これは、ラドンの作用で急激に血行が良くなり、代謝が活発になることで、体が一時的に疲労してしまう反応です。

これを「好転反応」と呼ぶこともありますが、がん患者さんの場合、体力の消耗は避けなければなりません。「もっとがん治療に効かせたい」と無理をして長湯をすると、めまいや動悸、強い倦怠感に襲われることがあります。自分のがんの病状や体調と相談しながら、腹八分目の入浴を心がけることが安全への鍵です。

がん患者がラドン温泉に入浴する際の注意点

がん患者がラドン温泉に入浴する際の注意点

健康な人であれば気にならないことでも、がんの治療中や療養中の方にとっては、重大なトラブルにつながる可能性があります。せっかくの湯治を安全で有意義なものにするために、必ず守っていただきたい注意点があります。

入浴を避けるべきタイミングと体調

「体調が良いから温泉に行こう」なら良いのですが、「体調が悪いから温泉でがんを治そう」というのは危険な判断です。以下のような時は、入浴を控えるべきです。

抗がん剤治療の直後

抗がん剤の投与直後から数日間は、薬の成分が体外へ排出される時期であり、副作用も強く出やすいタイミングです。吐き気や倦怠感がある時に無理に移動や入浴をすると、がんの症状を悪化させる恐れがあります。

また、骨髄抑制によって白血球が減少し、感染症にかかりやすくなっている時期(ナディア期)は、不特定多数の人が利用する大浴場の利用は避けるのが賢明です。自宅で安静にし、免疫力が回復してから出かけましょう。

放射線治療による皮膚炎がある場合

がんに対する放射線治療を受けた部位の皮膚は、日焼けのような炎症を起こしており、非常に敏感になっています。熱いお湯や温泉成分が刺激となり、痛みやただれが悪化する可能性があります。

主治医やがん専門の看護師に皮膚の状態を確認してもらい、入浴許可が出るまでは、患部をお湯につけないようにするか、シャワーで済ませるなどの配慮が必要です。

発熱や極度の貧血がある時

がんの進行やがん治療の影響で、発熱や貧血(ヘモグロビン値の低下)が見られることがあります。

発熱時は体がウイルスなどと戦っている状態であり、入浴によるエネルギー消費は負担になります。また、貧血がある状態で全身の血管が拡張すると、脳への血流が不足し、浴室内で失神や転倒を引き起こすリスクが高まります。めまいやふらつきがある時は、絶対に入浴しないでください。

主治医への相談と許可の重要性

ラドン温泉への湯治を計画する際は、自己判断で決めるのではなく、必ず「がん治療チームの一員」として主治医に相談してください。

温泉に入浴して良いかどうか相談する

診察の際に、「リフレッシュのためにラドン温泉に行きたいと考えているのですが、今の私のがんの状態や体調で行っても大丈夫でしょうか?」と率直に尋ねてみてください。

医師は、最新の血液検査データやがん治療のスケジュールを考慮して、適切なアドバイスをくれるはずです。もし「今はやめておいた方がいい」と言われたら、その理由を聞き、次のチャンスを待ちましょう。

制限事項を聞いておく

許可が出た場合でも、「長距離の移動は避けて近場にする」「サウナは禁止」「一人での入浴は避ける」といった条件が付くことがあります。

また、がんの手術で人工肛門(ストーマ)や中心静脈カテーテル(CVポート)を造設している場合でも、専用のカバーを使用したり、貸切風呂を利用したりすることで温泉を楽しめるケースがあります。具体的な入浴方法についても、がん看護の専門家や医師に確認しておくと安心です。

脱水症状や湯あたりを防ぐための対策

ラドン温泉は発汗作用が強いため、脱水には特に注意が必要です。脱水は血栓(血の塊)ができやすくなる原因にもなり、がん患者さんにとっては大敵です。

入浴前後の水分補給

「喉が渇いた」と感じた時には、すでに体は脱水状態です。入浴の15分〜30分前にコップ1杯の水を飲み、お風呂から上がったらすぐにまた1杯の水を飲む習慣をつけましょう。

アルコールやカフェインは利尿作用があるため、水分補給には適しません。水、白湯、または麦茶などがおすすめです。

休憩を挟んだ分割浴

一度に15分も20分も浸かり続けるのは体に負担がかかります。がん患者さんにおすすめなのは「分割浴」です。

例えば、「3分入浴して、浴槽の縁に座って3分休憩」を3回繰り返すといった方法です。これなら合計9分の入浴になりますが、連続して入るよりも心臓への負担が少なく、湯冷めもしにくいというメリットがあります。休憩中も浴室にいればラドンを吸入できるので、がん療養としての効果は十分に得られます。

誰かと一緒に行く

体調が急変する可能性はゼロではありません。可能な限り、家族や友人と一緒に旅行し、入浴中も声を掛け合うようにしましょう。

一人で湯治に行く場合は、宿のスタッフに「これからお風呂に入ります」と一言声をかけておいたり、万が一の時の連絡先(主治医や家族)を宿帳に明記しておいたりするなどの対策を講じてください。

おすすめのラドン温泉の選び方

おすすめのラドン温泉の選び方

日本全国には多くの温泉がありますが、がん療養を目的とする場合、観光地としての魅力だけでなく、療養に適した環境かどうかが重要な選定基準となります。失敗しないがん療養温泉選びのポイントをご紹介します。

放射線濃度や泉質を確認する

「ラドン温泉」と一口に言っても、その濃度や泉質は千差万別です。がん療養の効果を期待するのであれば、ある程度の基準を満たした温泉を選ぶ必要があります。

「療養泉」の認定

温泉法では、成分が一定量に達していないものは単なる「温泉」、治療効果が期待できるレベルのものを「療養泉」と区別しています。

ラドン温泉(放射能泉)の場合、温泉水1kg中にラドンが30×10^-10キュリー(約8.25マッヘ)以上含まれているものが「療養泉」として認められています。宿のホームページやパンフレットの「温泉分析書」を確認し、この基準を満たしているかをチェックしましょう。

マッヘやベクレルといった単位

ラドンの濃度を表す単位として「マッヘ」や「ベクレル」が使われます。一般的に、数値が高いほどラドンの放出量が多く、吸入効果が高いとされます。

しかし、数値が高ければ高いほど良いとは限りません。肌への刺激が強すぎたり、湯あたりしやすかったりすることもあるため、初めてがん療養をおこなう方は数値にこだわりすぎず、肌触りの優しいお湯から試してみるのが良いでしょう。

湯治ができる宿泊施設の探し方

がん療養のための温泉利用は、1泊2日の観光旅行とは異なり、ある程度の日数をかけて体調を整える「滞在型」が基本です。

自炊設備がある宿

旅館の豪華な会席料理は旅の楽しみですが、毎日続くと胃腸に負担がかかり、塩分やカロリーの過剰摂取になることもあります。また、費用も高額になります。

そこでおすすめなのが、キッチンがついた「自炊部」や「コンドミニアム形式」の宿です。自分のがんの病状や体調に合わせて消化の良いものを作ったり、地元の新鮮な野菜を使って料理をしたりすることで、食生活のコントロールができ、経済的にも長く滞在することが可能になります。

バリアフリー対応

抗がん剤の副作用による末梢神経障害で足元がおぼつかない方や、がんの手術後で段差が辛い方もいらっしゃいます。

宿を選ぶ際は、エレベーターの有無、お風呂場の手すり、洋室(ベッド)の有無などを必ず確認しましょう。最近では「バリアフリー対応の貸切風呂」を備えた宿も増えています。車椅子での利用が可能かどうかも、事前の電話確認で聞いておくと安心です。

医療連携・長期滞在プランの有無

安心してがん療養生活を送るためには、万が一の時のサポート体制も重要です。

近くに病院があるか

山奥の秘湯は魅力的ですが、がん患者さんの場合、急な発熱や体調不良が起こり得ます。救急搬送に何時間もかかる場所よりも、車で数十分圏内に総合病院や救急医療機関がある温泉地の方が、精神的にも安心して過ごせます。

湯治相談員や看護師の常駐

本格的な湯治宿の中には、「湯治相談員」や看護師が常駐し、入浴方法や健康管理のアドバイスをしてくれるところがあります。

また、近隣の病院と連携して「メディカルツーリズム」プランを提供している地域もあります。こうしたサポート体制が整っている宿を選べば、初めての湯治でも戸惑うことなく、効果的ながん療養に専念できます。

有名なラドン温泉地のご紹介

最後に、がん療養を目的とした方が多く訪れる、日本を代表するラドン温泉地をいくつかご紹介します。

三朝温泉(鳥取県)

世界有数のラドン含有量を誇る、日本を代表するラドン温泉地です。最大の特徴は、岡山大学病院の分院(三朝医療センター)が温泉街にあり、医学的な研究と診療がおこなわれている点です。

温泉街全体ががん療養客を受け入れる雰囲気に満ちており、飲泉場も多数あります。熱気浴(ラドンサウナ)ができる施設も充実しており、本格的な吸入療法を体験できます。

増富温泉(山梨県)

武田信玄の隠し湯とも伝えられる歴史ある温泉地で、ラジウム含有量が非常に高いことで知られています。

ここの特徴は、30度前後の「ぬる湯」が多いことです。熱いお湯が苦手な方や、がん治療で体力がない方でも、30分〜1時間とゆっくり浸かることができ、その分たっぷりとラドンを吸入することができます。首都圏からのアクセスが良いのも魅力です。

玉川温泉(秋田県)

厳密にはラドン(気体)よりも、北投石という鉱石から出る放射線を利用した「岩盤浴」が有名ですが、放射線ホルミシス効果を求めるがん患者さんの聖地として知られています。

屋外の岩盤浴場には、ゴザを敷いて横になる多くの湯治客の姿があります。ただし、源泉は強酸性(pH1.2)であり、皮膚が弱い方や手術の傷がある方は、入浴に際して十分な注意と準備が必要です。

まとめ

がんという大きな病気と向き合う中で、ラドン温泉は単なる癒やしの場を超えて、生きる力を養うための「希望の場所」となり得ます。その背景には、微量放射線によるホルミシス効果という科学的な理論があり、細胞の修復やがんに対する免疫力の向上といった、がん療養にプラスに働く可能性を秘めています。

しかし、最も大切なことは、ラドン温泉を「標準的ながん治療の代わり」にするのではなく、「標準治療を支えるサポーター」として位置づけることです。「これさえあればがんが治る」と過信して医療を遠ざけるのではなく、主治医と相談しながら、辛いがん治療を乗り越えるための体力づくりや、心の休息のために上手に活用してください。

湯治場で出会う同じ境遇のがんサバイバー仲間との語らいや、自然の中で深く呼吸をする時間、そして温かいお湯に包まれる感覚。これら全てが、あなたのがんを攻撃する免疫細胞を活性化させ、明日への活力を生み出す源となるはずです。正しい知識と安全への配慮を持って、あなたに合ったラドン温泉を見つけ、心安らぐがん療養のひとときをお過ごしください。

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