日本三大ラジウム温泉をご紹介!料金や注意点など徹底解説
2023-10-20

日本には各地にラジウム温泉があり、中でも代表的なラジウム温泉は「日本三大ラジウム温泉」と呼ばれて親しまれてきました。ラジウム温泉には多くの効能があり、特に病気の治癒を期待する来訪者に人気です。この記事では、ラジウム温泉の特徴や日本三大ラジウム温泉についてご紹介していきます。
日本で有名なラジウム温泉を3つご紹介

日本三大ラジウム温泉は、日本国内で有名な3つのラジウム温泉です。日本三大ラジウム温泉は記載されているサイトによって内容に違いがありますが、この記事では、三朝(みささ)温泉、玉川温泉、村杉温泉を三大ラジウム温泉として取り扱っています。
日本三大ラジウム温泉と呼ばれる温泉は、ラドン濃度の高さや病気への効能、知名度の高さなどで選ばれていることが多いようです。有名なラジウム温泉はリウマチやがんに効果があると言われていることが多く、評判を聞いた人々が病気の改善や治癒を求めて全国から集まってきます。
実際の効果については様々な見解がありますが、同じ疾患を持つ人たちの情報交換の場になったり、励まし合ったりして精神的に良い影響を受けるなどの役割も担っています。
ラジウム温泉とは?

そもそもラジウム温泉のラジウムとはどのようなものなのでしょうか。ラジウムとはキュリー夫妻が発見した放射性の物質です。ラジウムが水に溶けている温泉をラジウム温泉と呼びますが、ラジウム温泉は「放射能泉」と言われており、ラジウムのごく弱い放射線を浴びることで健康効果が得られると考えられています。
ラジウムとラドンの違い
ラジウムとよく似た言葉にラドンが挙げられます。ラドンはラジウム鉱石から放出されるガスのこと。ラジウム温泉はある一定量以上のラドンを含んだお湯を指し、ラドン温泉はラドンの濃度が111ベクレル/ℓ以上です。
どちらの温泉もお湯に溶け込んだラドンが蒸発して空気中を満たしています。ラジウム温泉の効果を高めるには、蒸気になったラドンを吸うこと、ラドンを含んだ温泉水を飲むことが有効です。
ラジウム温泉のホルミシス効果
ホルミシス効果とは「大量・高線量だと有害なものが、少量・低線量では人体に刺激を与えて活性化させる現象」のことを指します。一見難しそうですが、ホルミシス効果は身の回りでもよく見られる現象です。例を挙げると薬物や紫外線、塩分、寒さなどもこれにあたります。
放射能はできるだけ避けるべきであるという意見もありますが、少量の放射線は有害ではなく、むしろ細胞に良い影響があるというのが放射線ホルミシス効果の考え方です。高濃度ラドンで有名な三朝温泉周辺の住民は、がんの死亡率が全国平均に比べて半分程度であるという調査結果も出ています。「ホルミシスルーム」などの名前で、高濃度のラドンを浴びることのできる人工施設もあります。
ラジウム温泉の被ばく放射線量
放射能には体に良いイメージがないという人も多いのではないでしょうか。しかし、ラジウム温泉で浴びる放射線の量は非常に微量です。放射線は大量に浴びれば危険ですが、少量であれば体の機能を亢進する作用があります。
ラジウム温泉の被ばく量は、ラドン含有量の高いところで1時間に13マイクロシーベルトです。100ミリシーベルト以下の放射線による人体への被害は確認されていません。1マイクロシーベルトは1ミリシーベルトの1000分の1です。放射線は普段の生活でも浴びているものですので、必要以上に恐れることはありません。
また、放射性物質には半減期というものがあります。体内に入ったラドンは30分で半分消え、2時間ほど経過するとすべて体外へ排出されます。
ラジウム温泉に入れる場所
国内の主なラジウム温泉は以下の通りです。
- 玉川温泉(秋田県)
- 三朝温泉(鳥取県)
- 増富温泉(山梨県)
- 奈女沢温泉(群馬県)
- 湯の島温泉(岐阜県)
- 五頭温泉郷(新潟県)
- 栃尾又温泉(新潟県)
- 栗本温泉(岐阜県)
- ローソク温泉(岐阜県)
- 関金温泉(鳥取県)
- 池田ラジウム温泉(島根県)
日本三大ラジウム温泉|三朝温泉

三朝(みささ)温泉は鳥取県の中部、東伯郡三朝町にある温泉で、世界屈指の高濃度のラドンを含んでいます。特に中国地方や関西では知名度が高く、昔ながらの風情あふれる温泉街が人気です。鳥取県内の年間入湯客数第2位を誇る温泉地となっています。
三徳川の三朝橋には、三朝温泉のシンボルとも言える混浴露天風呂「河原風呂」があります。川や橋、温泉街を見ながらの露天風呂はたいへん趣深く人気のスポットです。三朝温泉の名前は「三たび朝を迎えると元気になる」ことが由来だと伝えられています。
三朝温泉街にはラジウムの発見者であるキュリー夫人にちなんだ「キュリー広場」や「キュリー公園」があり、キュリー夫人の功績をたたえ温泉の恵みに感謝する「キュリー祭」も開催されています。キュリー祭は1951年から始まり、2023年で66回目を迎える夏の風物詩です。花火の打ち上げも行われます。かつては与謝野晶子や島崎藤村などの著名な文人も三朝温泉を訪れていたといわれています。
三朝温泉の起源と歴史
850年以上前、源義朝の家来の大久保左馬之佑(おおくぼさまのすけ)が、射ずに逃した白い狼に案内されて発見したという伝説があります。この伝説とは別に、平安時代末期に見つかった「出雲国風土記(いずものくにふどき)」に記されているともいわれています。
出雲国風土記は733年に完成し聖武天皇に奏上されたと考えられているので、大久保左馬之佑の伝説からさらにさかのぼった時代に、すでに発見されていたことになります。古くから三朝温泉が人々に親しまれてきたことが想像できるでしょう。
三朝温泉の特徴
三朝温泉は「浸かってよし、飲んでよし、吸ってよし」の三拍子そろった温泉です。
「浸かってよし」……ラドンを豊富に含んだ湯に浸かり、皮膚から成分を吸収。温浴効果によりリフレッシュもできます。
「飲んでよし」……三朝温泉は飲泉によって消化器から直接ラドンの成分を取り込むことが可能です。胃粘膜の血液量が増加するといわれています。
「吸ってよし」……三朝温泉は世界有数のラドンを含んでいるため、蒸気を吸うことで体内に多くのラドンが吸収されます。気化したラドンの吸引温泉に浸かりながら蒸気を吸うほか、熱気浴専用の施設もあります。
蒸気3つの方法以外では、鉱泥湿布などの方法でもホルミシス効果を高めることができます。鉱泥湿布は鉱泥を80℃に温めてタオルにくるみ、患部に当てて30分ほど温める方法です。
※現在新型コロナウイルス感染拡大防止のため受入休止中
三朝温泉の基本情報
泉質 | 含放射能/ナトリウム・塩化物泉 含放射能/単純泉 |
効能 | 気管支炎、肺気腫、慢性気管支炎、関節リュウマチ、変形性関節症、肩凝り、腰痛、神経痛、高血圧、糖尿病、痛風、慢性消化器病、肝臓疾患、胆道疾患、冷え性、婦人病、アトピー性皮膚炎、美肌効果、疲労回復、ストレス解消 |
三朝温泉を気軽に楽しめる入浴施設
三朝温泉を気軽に楽しめる施設を3つご紹介します。この他にも多くの温浴施設があり、宿泊施設を含めればさらに選択肢は広がるでしょう。遠方の方は泊りがけで1日ラジウム温泉を楽しむのもおすすめです。
河原風呂
前述した三朝橋近くの露天風呂です。三朝温泉を象徴する温泉であり、クチコミ評価も高く人気があります。そばには足湯「河原の湯」も併設されており、気軽に足湯が楽しめます。
所在地 | 鳥取県東伯郡三朝町三朝903-1 |
営業時間 | 年中無休(奇数日の午前は清掃のため入浴不可) |
料金 | 無料 |
株湯
三朝温泉発症の湯とも呼ばれ、「元湯」との呼び名も持つ株湯。公衆浴場には足湯と飲泉場も隣接しており、こちらは無料で利用することができます。
所在地 | 鳥取県東伯郡三朝町三朝634-1 |
営業時間 | 8:00~21:45(最終受付21:15)(月曜日のみ10:00~21:45) 足湯は8:00~21:00(月曜のみ10:00から) 飲泉は24時間利用可能 |
料金 | 大人350円・小人200円(3才以上) |
かじかの湯
三朝橋下流のかじか橋中央に、「かじかの湯」は設置されています。誰でも利用可能な足湯で、5~7月には「かじか蛙」の鳴き声を聞きながら足湯に浸かることが可能です。
所在地 | 鳥取県東伯郡三朝町山田163 |
営業時間 | 9:00~21:30(12月~3月は休み) |
料金 | 無料 |
日本三大ラジウム温泉|玉川温泉

秋田県北東部、仙北市にある強酸性の温泉。806年の噴火以来、現在まで湧き続けている天然温泉です。
明治時代に湯治場として開かれ、周囲の労働者を中心に効能の高さが知られていきました。源泉温度は98度と高く、硫黄臭があり微量のラドンが含まれています。
ラジウム温泉としてはラドン含有量が少ないですが、その特徴的な泉質に様々な効能があるとされる大変有名な温泉です。放射能泉としての効果を得るなら、入浴より岩盤浴での吸引をおすすめします。
玉川温泉の特徴
玉川温泉は湯治主体の温泉で、療養や静養を目的としています。浴衣で散歩するような温泉街や観光地とは一線を画している、地球のエネルギーを体感できるパワースポットです。
遊びや癒しのためではなく、病気を本気で治したい人が多く集まる場所。少しアクセスは大変ですが絶景や雄大な景観を楽しむことができます。
三朝温泉の基本情報
泉質 | 酸性-含二酸化炭素・鉄(Ⅱ)塩化物温泉 |
効能 | 疲労回復、健康増進、体位向上、体質改善、神経系疾患、消化器疾患、新陳代謝疾患、循環器疾患、皮膚疾患 |
泉質別禁忌症 | 皮膚又は粘膜の過敏な人 高齢者の皮膚乾燥症 |
玉川温泉で人気の入浴施設
玉川温泉は秋田の東北部にあるため、冬は雪深い地域です。冬期は休業している施設もありますので、事前に営業期間を確認してください。
玉川温泉
「湯治のふるさと」をコンセプトにした温泉施設で、食事付きの旅館部と部屋のみ提供の自炊部があります。病気の療養を目的としたお客さんのため、長期滞在できる宿泊施設です。
館内には看護師常駐の湯治相談室も備えていますので、入浴していいのか不安なときや体調が気になるときなどは気軽に相談できます。日帰り利用も可能です。
所在地 | 秋田県仙北市田沢湖玉川渋黒沢 |
営業時間 | 10:00~15:00(日帰り) |
料金 | 800円(日帰り利用。別途駐車料金200円が必要) |
玉川温泉自然研究路(地獄谷岩盤浴場)
玉川温泉の宿舎から地獄谷まで続く石を敷き詰めた歩道です。1周30分ほどで回ることができます。
1分間に9000リットルが湧き出る玉川温泉源泉「大噴(おおぶき・おおぶけ)」は大迫力の景観です。岩盤浴のできるテント小屋もあります。
暖かい季節であれば、岩盤浴は自然研究路脇の岩盤一帯や、地熱のある場所でも行うことができます。岩盤浴に必要な道具はすべて各自持参。岩場に敷くゴザや、熱を逃さないため身体にかけるタオルケットを持ち、汗をかいてもいいようにスウェットやトレーナーなど軽装がおすすめです。
岩盤浴は1回40分、1日1~2回が目安です。
所在地 | 秋田県仙北市田沢湖玉川字渋黒沢 |
営業時間 | ― |
料金 | ― |
日本三大ラジウム温泉|村杉温泉

新潟県阿賀野市村杉にあるラジウム温泉です。1200年の歴史があり、新潟最古の温泉地といわれています。「村杉温泉には医者が育たない」と言われるほど、けがや病気が治ると伝えられてきました。
村杉温泉共同浴場周辺には3つの源泉が集まっており、特に3号井は毎分483リットルの湧出量を誇っています。放射能泉の平均的な湧出量は毎分20~50リットルですので、そのすごさが分かるでしょう。
村杉温泉は温泉に浸かるだけでなく、伏流水を飲んだり庭を散歩して伏流水から立ち上るラドンを吸い込んだりすることでもその効果を得ることができます。
村杉温泉の基本情報
泉質 | 単純放射能温泉(ラジウム温泉 弱アルカリ性 低張性 低温泉) |
泉質別適応症 | 疲労回復、健康増進、体位向上、体質改善、神経系疾患、消化器疾患、新陳代謝疾患、循環器疾患、皮膚疾患 |
泉質別禁忌症 | 特になし |
村杉温泉でおすすめの入浴施設
村杉温泉 共同浴場 薬師の湯
地元の方々に親しまれてきた温泉です。長年通うことで病気が治ったという声が多く寄せられています。
所在地 | 新潟県阿賀野市村杉3946-6 |
営業時間 | 7:00~20:30(土日祝7:30~) |
料金 | 大人300円 子ども(小学生未満)200円 |
村杉ラジウム温泉 薬師の足湯
共同浴場に隣接する足湯です。ジェット・バブル・足裏マッサージの3種類でフットケアができます。
所在地 | 新潟県阿賀野市村杉4631 |
営業時間 | 10:00~18:00 |
料金 | 協力金100円 |
まとめ
日本三大ラジウム温泉はそれぞれに特徴があり、適した入浴方法も違います。アクセス方法や営業状況、料金や持ち物などについては事前によくチェックしてください。目的に合わせて温泉を選び、ラジウム温泉の効果を体感してみてはいかがでしょうか。