ホルミシス効果は嘘?分かりやすく解説します

ホルミシス効果は嘘?分かりやすく解説します

ホルミシス効果という言葉をご存知でしょうか。ラジウム温泉やラドン浴について調べると、よく出てくる言葉です。

放射能によるホルミシス効果については諸説あり、効果がないとするものや、むしろ危険だとするものもあります。それぞれの説を知ることで、よりラドン浴についての理解や興味を深めていきましょう。

ホルミシス効果とは?

ホルミシス効果とは?

ホルミシス効果とは「大量・高線量だと有害なものが、少量・低線量では人体に刺激を与えて活性化させる現象」のことを指します。ホルミシス効果はラドンに限定されたものではなく、多くの事象に当てはまります。ホルミシス効果について詳しく見ていきましょう。

ホルミシス効果の例

ホルミシス効果と聞くと難しそうなイメージがありますが、身の回りに数多く存在しています。例えば、薬は少量なら治療で効果を発揮しますが、大量に体内に取り入れれば命の危険に晒されます。

適量の紫外線はビタミンD生成に必要ですが、浴びすぎると肌にダメージを与え皮膚ガンの原因にもなります。塩も適度な量なら問題ないですが、摂りすぎると高血圧などを引き起こし疾病になる可能性も。アルコールやストレスなど、ホルミシス現象に該当するものはその他にもたくさんあります。

ラジウム・ラドンのホルミシス効果

ラジウムやラドンは放射性物質。ラジウム鉱石が壊れたときに出てくるガスが、ラドンです。

放射能を大量に浴びると人体に多大な被害を及ぼしますが、極微量だとむしろ良い影響を与えるという説があります。これを放射能ホルミシス効果と言います。

放射線が細胞や組織に刺激を与え、悪性の活性酸素を除去するという考え方で、この働きにより、人体に好ましい作用が生じるといわれています。

ラジウムやラドンのホルミシス効果として、以下が挙げられています。

●新陳代謝の向上
●免疫力の向上・調整
●抗酸化作用
●アレルギー抑制
●ホルモンバランス調整
●神経機能の改善

ホルミシス効果はなぜ嘘といわれるのか?

ホルミシス効果はなぜ嘘といわれるのか?

放射能のホルミシス効果について懐疑的な意見が出ることも。特にガンに対する放射能のホルミシス効果の有無に関しては、様々な説があります。

「放射能ホルミシス効果は嘘」というよりは、はっきりと効果を証明できていないというのが正しいかもしれません。

放射能ホルミシス効果が疑問視される理由としては、主に以下のようなものがあります。

●放射能ホルミシス効果を裏付ける根拠がない
●放射能ホルミシス効果を検証することが難しい
●放射能ホルミシス効果に関する統計データの信頼度が低い
●ラドンによる肺ガン率上昇のデータがある

放射能ホルミシス効果を裏付ける根拠がない

放射能のホルミシス効果が、がんの治療に有効であるという医学的なエビデンスはありません。放射能ホルミシス効果を裏付ける、科学的根拠に乏しいという意見です。

放射能ホルミシス効果を検証することが難しい

放射能ホルミシス効果に関する実験は、マウスでしか行われていません。人体への放射能ホルミシス効果を検証するには、人間を使った実験が必要になりますが、人体で検証するには問題が多く、進んでいないのが実情です。

放射能ホルミシス効果に関する統計データの信頼度が低い

放射能のホルミシス効果に関する統計データを、分析することの難しさが挙げられます。ラドン濃度の高い地域のがん死亡率についてのデータがありますが、この死亡率の低さがラドンのホルミシス効果によるものなのか、他の要因が関係しているのかを見極めることは困難だと指摘されています。

ラドン吸引で肺がんリスクが上昇する

私たちは日常生活の中で放射能を浴びています。ごく微量なもので健康被害を及ぼすことはないと考えられていますが、欧米では密閉度の高い空間だと肺ガンの発生率が上がるという報告があります。アメリカではラドン濃度が1平方メートルあたり30ベクレルの室内で1日の80%を過ごした場合、肺ガンの自然発生率が人口10万人あたり36人になると発表されています。

さらに、放射線を浴びる環境で労働していた人(放射線作業者)の発がんリスクは、そうでない人と比べ高いという研究結果が出ています。

ホルミシス効果にはどんな作用がある?

ホルミシス効果にはどんな作用がある?

放射能のホルミシス効果について否定的な見解を見てきましたが、ラジウム温泉やラドン浴に意味がないというわけではありません。

ラドンのホルミシス効果として、ラジウム温泉地やラドン浴施設では以下を挙げています。

●新陳代謝の向上
●免疫力の向上・調整
●抗酸化作用
●アレルギー抑制
●ホルモンバランス調整
●神経機能の改善

多くのラジウム温泉や温浴施設が、放射線によるホルミシス効果で健康増進が期待できるとしています。微量の放射線の刺激を受けて毛細血管が拡張し、新陳代謝の促進、免疫力や自然治癒力が上がると言われています。

温泉の適応症を見ても、「がんに効く」と明記してあるわけではありません。しかし、鳥取県にある三朝温泉地区住民のがん死亡率の低さなどから効果を期待されています。

また、ラジウム温泉の効能としては以下が挙げられています。

気管支炎、肺気腫、慢性気管支炎、関節リュウマチ、変形性関節症、肩凝り、腰痛、神経痛、高血圧、糖尿病、痛風、慢性消化器病、肝臓疾患、胆道疾患、冷え性、婦人病、アトピー性皮膚炎、美肌効果、疲労回復、ストレス解消

ホルミシス効果の副作用は?

ホルミシス効果の副作用は?

ラジウム温泉に含まれる放射線量はわずかなものであり、体内に留まるものではないため特に副作用はありません。放射線は大量に浴びると危険ですが、ラジウム温泉で浴びる放射線の量は非常に微量なものです。

放射性物質には半減期というものがあり、体内に入ったラドンは30分で半分消えてしまいます。そして2時間でほぼ排出されるのです。

ラジウム泉やラドン浴で、微量の放射線を浴びることによる副作用はないとされていますが、入浴や熱気浴での脱水症状には注意が必要です。水分補給を心掛け、適度な時間設定をしましょう。

ホルミシス効果例をご紹介

ホルミシス効果例をご紹介

ラジウム温泉やラドン浴で報告されたホルミシス効果をご紹介します。

●がんの進行が止まった、がんが消えた
●リウマチの痛みが和らいだ
●イライラが減った
●睡眠の質が上がった
●肌がすべすべになった

効果には個人差がありますので、すべての人が効果を実感できるわけではありません。ですが、ラジウム温泉やラドン浴施設には疾病に悩む患者さんが多く集まることもあり、情報交換の場になったり励まし合ったりと精神的な支えにもなるようです。

ホルミシス効果を得られる有名な温泉

ホルミシス効果を得られる有名な温泉

ホルミシス効果を得られる温泉として有名なのは、下記が挙げられます。

●鳥取県 三朝温泉
●山梨県 増富温泉
●秋田県 玉川温泉
●新潟県 村杉温泉

鳥取県 三朝温泉

鳥取県の中部、東伯郡三朝町にある温泉で、世界屈指の高濃度のラドンを含んでいます。850年以上前、源義朝の家来の大久保左馬之佑が、射ずに逃した白い狼に案内されて発見したという伝説があります。入浴以外には飲泉、ラドン熱気浴、鉱泥湿布などの方法で、ホルミシス効果を高めることができます。

鉱泥湿布は鉱泥を80℃に温めてタオルにくるみ、患部に当てて30分ほど温めます。
※現在新型コロナウイルス感染拡大防止のため受入休止中

泉質 含放射能/ナトリウム・塩化物泉 含放射能/単純泉
泉質別適応症 気管支炎、肺気腫、慢性気管支炎、関節リュウマチ、変形性関節症、肩凝り、腰痛、神経痛、高血圧、糖尿病、痛風、慢性消化器病、肝臓疾患、胆道疾患、冷え性、婦人病、アトピー性皮膚炎、美肌効果、疲労回復、ストレス解消

山梨県 増富温泉

山梨県にあるラジウム温泉です。戦国時代、武田信玄の命による金の採掘中に発見されました。明治20年頃からは金泉湯と呼ばれるようになり、大正時代の初めにはラジウムの効能が広く宣伝されてラジウム温泉として有名になりました。源泉温度は30℃前後です。

泉質 源泉泉質含二酸化炭素 - ナトリウム - 塩化物・炭酸水素塩泉(高張性中性低温泉)
泉質別適応症 糖尿病、痛風、筋肉疲労、循環器障害、リュウマチ、アレルギー体質、内蔵疲労、アトピー性皮膚炎、更年期障害、肝機能障害、胆石症など

秋田県 玉川温泉

秋田県北東部、仙北市にある強酸性の温泉です。807年の焼山の噴火以来、現在まで湧き続けている天然温泉です。明治時代に湯治場として開かれ、周囲の労働者を中心に効能の高さが知られていきました。

源泉温度は98度と高く、硫黄臭があり微量のラドンが含まれています。ラジウム温泉としてはラドン含有量が少ないですが、その特徴的な泉質に様々な効能があるとされており、非常に有名な温泉です。放射能泉としての効果は、入浴より岩盤浴での吸引がおすすめです。

泉質 酸性−含二酸化炭素・鉄(供鳳化物温泉
泉質別適応症 痛風、動脈硬化症、高血圧症、慢性胆嚢炎、胆石症、慢性皮膚病、慢性婦人病
泉質別禁忌症
皮膚又は粘膜の過敏な人 高齢者の皮膚乾燥症

新潟県 村杉温泉

新潟県阿賀野市村杉にあるラジウム温泉です。上に挙げた3つの温泉と合わせて日本四大ラジウム温泉とも言われています。杉村温泉共同浴場周辺には3つの源泉が集まっており、特に3号井は毎分483リットルの湧出量を誇っています。放射能泉の平均的な湧出量は毎分20〜50リットルであることから、そのすごさが分かります。

村杉温泉は温泉に浸かるだけでなく、伏流水を飲んだり、庭を散歩して伏流水から立ち上るラドンを吸い込むことでもその効果を得ることができます。

泉質 単純放射能温泉(ラジウム温泉 弱アルカリ性 低張性 低温泉)
泉質別適応症 疲労回復、健康増進、体位向上、体質改善、神経系疾患、消化器疾患、新陳代謝疾患、循環器疾患、皮膚疾患
泉質別禁忌症 特になし

まとめ

放射能によるホルミシス効果はまだ科学的な根拠に乏しいところもありますが、がんやリウマチへの効果が期待されています。今後さらに研究が進めば、より多くのことが分かるようになってくるかもしれません。ラジウム温泉やラドン浴で病気が良くなったと、いう報告も多数寄せられています。

ご自身の症状や体調に合わせ、無理のない範囲で利用してみましょう。各地にラジウム温泉やラドン浴施設がありますので、適応症や禁忌症を確認した上での入浴をおすすめします。

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