二股ラジウム温泉の効能とは?効果や注意点など徹底解説

二股ラジウム温泉の効能とは?効果や注意点など徹底解説

日々の仕事の大変さを忘れ、身体をほぐしたいと感じることはありませんか?

北海道にある大自然を体感できる「二股ラジウム温泉」は、気分をリフレッシュすることができるだけではなく、温泉に含まれるラドンによってさまざまな健康効果も期待できます。

しかし、体質や持病によってはラジウム温泉を利用できない可能性があるので注意が必要です。

今回は、二股ラジウム温泉の効能と注意点などを解説します。ぜひ、参考にしてみてください。

二股ラジウム温泉とは?

二股ラジウム温泉とは?

二股ラジウム温泉は、微量のラジウムと炭酸カルシウム、マグネシウム、鉄分などの数多くのミネラルを多く含んでおり、硫黄分を含んでいないことから、入浴以外にも飲用もできる温泉です。

二股ラジウム温泉は、湯治の名所でもあり、病気や怪我の治療を目的とした方が多く訪れる温泉でもあります。

二股ラジウム温泉がある場所

二股ラジウム温泉は、北海道の山越郡にある温泉です。

札幌から車で約3時間、新千歳空港から車で約2時間半かかる場所にあり、北海道の大自然に囲まれて、ラジウム温泉をゆったり楽しむことができます。

二股ラジウム温泉の泉質

二股ラジウム温泉には、ラドンという成分が含まれており、身体の血流を良くする働きがあります。
炭酸カルシムなどのミネラルも豊富に含んでおり、肌の新陳代謝を改善する働きも期待できます。

二股ラジウム温泉のラジウム濃度

1999〜2010年までに道内温泉273ヶ所のラドンについて分析した調査では、道内温泉の平均ラドン濃度が3.90Bq/ kgであったのに対して、二股ラジウム温泉は143Bq/ kgと、他の温泉に比べても高いラドン濃度を示しました。

二股ラジウム温泉に含まれる成分

二股ラジウム温泉に含まれる成分

二股ラジウム温泉は、北海道にあるラジウム温泉のなかでも、特にラドン濃度が高いです。

また、ラドン以外にも炭酸カルシウムなどのミネラルも含まれており、さまざまな健康に対する働きが期待されています。

本項では、二股ラジウム温泉に含まれている成分について解説します。

ラドン

ラドンは、ラジウムから無色・無味・無臭の生成される放射性ガスです。

放射線というと健康に悪いイメージがありますが、ラジウム温泉で受ける放射線の影響は非常に少なく、普通に入浴する分には健康に悪影響を及ぼすことはありません。

また、ラドンの微量な放射線は、「ホルミシス効果」という健康に対する良い働きがあると考えられています。

ホルミシス効果は、ごくわずかの放射線が身体に良い働きをするという現象です。

ラドンの放射線によって、体内の活性酸素を分解する酵素の働きが活性化され、新陳代謝の促進や抗酸化作用などの健康効果が期待できます。

炭酸カルシウム

二股ラジウム温泉には、ラドン以外にも炭酸カルシウムが含まれており、含有量もかなり多いとされています。

また、炭酸カルシウムが温泉に溶け込んでおり、これは世界でもアメリカのイエローストーンと二股ラジウム温泉でしか確認されていません。

炭酸カルシウムに含まれるカルシウムは、骨や歯を形成するだけではなく、皮膚の新陳代謝や心臓や筋肉が正常に働くためにも必要であり、健康を維持するために重要なミネラルです。

飲用することでカルシウムを摂取できるので、ミネラルが不足している人におすすめです。

しかし、炭酸カルシウムを摂取しすぎると下痢をする可能性もあるので飲む量には注意してください。

二股ラジウム温泉の効能

二股ラジウム温泉の効能

二股ラジウム温泉に含まれているラドンや炭酸カルシウムなどによって、さまざまな健康効果が期待されています。

「温泉療法」というものも存在し、温泉による温度や泉質によって病気に対して効果があると考えられています。

痛風

痛風は、血液中に存在する尿酸が、関節内に結晶化することで起きます。

血液中の尿酸濃度が高い状態が続くと、尿酸結石や腎不全のリスクも高くなるので注意が必要です。

二股ラジウム温泉では、痛風に対して効果があるとされており、環境省が定める放射能泉の効能でも入浴や飲用ともに「痛風」が定められています。

二股ラジウム温泉によって腎臓の血流量が増えることで、尿酸の排泄が促進されることが考えられます。

腎臓病

腎機能が低下する原因として、高尿酸血症や高血圧など腎臓の血管にダメージが及ぶことがあげられます。

ラジウム温泉の効能として痛風や高血圧症などがあり、腎臓に負担をかける要因を改善することで腎臓病にも効果が現れる可能性があります。

しかし、温泉には、ナトリウムやカリウムなどのミネラルが多く含まれており、ミネラルの摂取が制限されている腎臓病患者が温泉を飲用するのは禁忌となっているので注意が必要です。

また、重い腎臓病の場合は、温泉の水圧によって負担がかかる可能性もあるので、ラジウム温泉に入浴する前に医師と相談してください。

関節リウマチ

関節リウマチは自己免疫疾患の一つであり、何らかの理由によって免疫が暴走して、関節などを攻撃することで痛みが生じる病気です。

関節リウマチの痛みの原因として、暴走した免疫細胞が関節細胞を攻撃することで起きる炎症があります。

ラジウム温泉の「ホルミシス効果」によって炎症が改善され、リウマチの痛みを軽減すると考えられています。

古くから関節リウマチに対して湯治が行われており、リウマチを和らげる効果が期待できます。

神経痛

手足の血管が細くなって、血流が悪化するとしびれや痛みなど神経痛の症状があらわれることがあります。

ラジウム温泉には、新陳代謝を促進して血流を改善する働きがあり、身体を温めることで血流量の改善が期待できます。

医療の現場でも、神経痛によるしびれや痛みを改善するために、血流を良くする治療薬が使われることもあり、血流を改善することは神経痛を緩和するためにも重要です。

血流が改善すると神経痛の症状を和らげられるので、神経痛でお悩みの方は二股ラジウム温泉がおすすめです。

皮膚トラブル

ラジウム温泉による「ホルミシス効果」は、皮膚の新陳代謝を促進する働きがあります。

皮膚の新陳代謝を改善することで、シミなど皮膚の新陳代謝が低下することで起きる皮膚トラブルを改善できるかもしれません。

また、炎症を抑える効果もあるとされているため、アトピー性皮膚炎など炎症が伴う皮膚トラブルの改善にも効果が期待できます。

しかし、体質によっては、二股ラジウム温泉の泉質が肌と合わない場合もあるので、入浴して皮膚の状態に気になることがあればすぐに入浴をやめてください。

精神的疲労

二股ラジウム温泉には、ストレスを和らげる働きがあります。

普段から仕事や育児、家事などに追われていると精神的疲労も溜まってきます。

ストレスは、さまざまな病気のリスクを高めるため、ストレスを溜め込まないように注意が必要です。

特に、自律神経失調症や不眠症、うつなどはストレスによって発症するとされていおり、健康でいるためには普段からストレス対策をしていくことは重要です。

大自然の中にある二股ラジウム温泉は、日常のストレスを忘れ、リフレッシュができます。

二股ラジウム温泉の効果的な利用方法

二股ラジウム温泉の効果的な利用方法

二股ラジウム温泉は、大自然の中にある温泉のため、日常の喧騒を忘れて入浴することができストレスを和らげます。

また、さまざまなミネラルが含まれている泉質であり、飲むことで効果が期待できます。
本項では、二股ラジウム温泉を効果的に利用する方法を解説します。

入浴

温泉に入ることで、身体が温められて血流が改善します。

過剰なストレスや身体の冷えによって血流が悪化し、痛みの原因物質が同じ部位にとどまったり、体が浮腫んだりすることがあります。

入浴によって身体を温めることで血流が改善し、痛みや浮腫を和らげることができます。

入浴する際の温度は、血管や心臓に負担がかかる可能性があるため、42℃以上の高温浴は避けてください。

飲用

二股ラジウム温泉には、さまざまなミネラルが含まれており、カルシウムや鉄分、マグネシウムなどを含んでいます。

カルシウムは骨や歯の形成に必要であり、鉄分は赤血球の材料となります。

マグネシウムは、300種類以上の酵素活性に必要なミネラルです。

これらのミネラルが不足すると、健康的な身体を維持することも難しいですが、二股ラジウム温泉を飲用することでさまざまなミネラルを摂取できます。

二股ラジウム温泉を飲用する際の注意点

二股ラジウム温泉を飲用する際の注意点

二股ラジウム温泉には、健康維持に必要なミネラルが豊富に含まれており、ラジウムによる新陳代謝促進など飲用することでさまざまな健康効果が期待できます。

しかし、体質や温泉の飲み方によっては身体に不調を起こす可能性もあるので注意が必要です。
本項では、温泉を飲用する際の注意点を解説するので参考にしてください。

服用している薬がある場合は専門家に相談する

二股ラジウム温泉には、さまざまなミネラルが含まれていますが、豊富なミネラルが薬に反応してしまうことがあります。

例えば、二股ラジウム温泉に豊富に含まれている炭酸カルシウムは、ジゴキシンなど一部の強心薬の効果を高めてしまうことがあり、不整脈などの副作用のリスクを高めます。

また、温泉のミネラルによって骨粗しょう症の薬に反応して効果が低下したり、甲状腺ホルモン薬の吸収を抑制したりすることもあるので注意が必要です。

服用している薬がある場合は、温泉を飲用する前に医師や薬剤師に相談してください。

飲用する場合は湧き出したばかりのものを選ぶ

温泉は、湧き出てから時間が経過するとともに泉質が変化します。

特に、二股ラジウム温泉に含まれるラドンは不安定な成分であり、時間が経つとともにラドンの濃度が低下する可能性もあります。

また、雑菌が繁殖してしまう可能性もあるため、温泉を持ち出して利用することが避けてください。

温泉を飲用する場合は、飲泉の許可を受けたもので湧き出たばかりのものを選ぶと良いでしょう。

適量を飲む

温泉を飲用する場合は、1回に100〜150mL、1日量として200〜500mLまでにしましょう。

二股ラジウム温泉に含まれている炭酸カルシウムは、摂取しすぎると下痢をする可能性もあり、カルシウムの過剰摂取によって身体に不調が生じることが考えられます。

また、腎臓病などの疾患がある場合は、飲用については、事前に医師と相談することが必要です。
健康な人でも温泉の飲用は適量で飲むことがおすすめです。

体調変化があったら医療機関に受診する

体調変化があったら医療機関に受診する

二股ラジウム温泉には、ラドンと炭酸カルシウムなどのミネラルの働きによってさまざまな健康効果があると考えられています。

しかし、体質や持病などによっては、温泉に入浴することで体調を崩すことがあるので注意が必要です。

また、二股ラジウム温泉の飲用によって、ミネラルを過剰摂取する可能性もあるので、飲用量も考える必要があります。

体質や持病によっては、二股ラジウム温泉を利用する前に医師に相談することが大切です。

温泉の入浴や飲用によって、体調が悪くなることがあれば医療機関に受診してください。

ラジウム温泉を気軽に体験できるホルミシスルーム

ラジウム温泉を気軽に体験できるホルミシスルーム

住んでいるところが北海道から遠く、なかなか二股ラジウム温泉へ行けないという人でもラジウム温泉に入浴するのと同じ健康効果を得られる方法があります。

ホルミシスルームは、ラドンガスを発生させる鉱石を敷き詰めた施設であり、横になってリラックスしながらラジウム温泉と同様にホルミシス効果を感じることができます。

二股ラジウム温泉のように、ラドン濃度の高い温泉に行かなくても気軽にホルミシス療法を受けられることがメリットです。

温めたタイルを敷き詰めている施設もあり、ホルミシス効果以外にも、温熱によって身体を温め血流を改善する効果も期待できます。

ラジウム温泉へ行く時間がなかなか取れない忙しい方にも、ホルミシスルームはおすすめです。

まとめ

二股ラジウム温泉には痛風や関節リウマチ、神経痛などの効能があり、古くから湯治の名所としても知られている温泉です。

二股ラジウム温泉は、北海道山越郡にあり、道内でも有数のラドン濃度を誇っています。

ラドンの微量な放射線は、体内の活性酸素を除去する働きを高めて、新陳代謝を促進する働きがあります。

また、炭酸カルシウムが温泉に溶け込んでいる世界でも珍しい温泉であり、飲用することでも健康効果が期待できます。

温泉の入浴によってさまざまな健康が期待できますが、体質や持病によっては症状を悪化する可能性があるので、二股ラジウム温泉を利用する前には医師に相談することが大切です。

北海道の大自然に囲まれた二股ラジウム温泉は、日常生活の喧騒を忘れてリフレッシュできる素敵な温泉です。ぜひ、利用してみてください。