ラジウム温泉には放射能が含まれている?安全性と期待できる効果について解説

 ラジウム温泉には放射能が含まれている?安全性と期待できる効果について解説

放射能が含まれていることで有名なラジウム温泉。その名を聞くと驚く方もいるかもしれません。「放射能が含まれている温泉は安全なの?」「放射能によってどんな効果が得られるの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。実は、ラジウム温泉に含まれる放射能は微量で安全性があり、むしろ体の健康面にさまざまなプラス効果をもたらします。

この記事では、ラジウム温泉に含まれる放射能の量や安全性、期待できる効果について解説します。また、利用する際の注意点についてもお話ししますので、ラジウム温泉や、放射能によって得られるホルミシス効果に興味のある方は、ぜひ最後までご覧ください。

ラジウム温泉とは?

ラジウム温泉とは?

ラジウム温泉はラジウムという鉱物が溶け込んだ放射能を含む温泉です。放射能泉とも呼ばれ、ラドンなどの放射能が微量に溶け込んでいます。日本では複数の温泉施設がラジウム温泉に該当しており、基本的に無味無臭で無色透明です。

ラジウム温泉に含まれる放射能の量は人体に害を及ぼさない程度のわずかな量で、むしろ健康に良い影響をもたらします。これは「ホルミシス効果」とも呼ばれ、細胞を活発化させ、体の免疫力や自然治癒力を高めるはたらきがあるのが特徴です。

ラジウム温泉は「万病の湯」とも呼ばれ、入浴だけでなく、飲用や空気中の放射能の吸入によっても効果が得られます。痛風やリウマチ、神経痛など、さまざまな症状にも効能があるとされています。

ラドン温泉とラジウム温泉の違い

ラドン温泉とラジウム温泉はどちらも放射能泉ですが、その成分に違いがあります。ラジウム温泉は鉱物であるラジウムを含みますが、ラドン温泉は鉱物ではなく、ラジウムから放出された気体状のラドンが主成分です。どちらもホルミシス効果によって健康を促進させる作用が期待できますが、吸入による効能が高いのはラドン温泉です。

ラジウム温泉とラドン温泉の違いは以下の記事でも詳しく解説しています。効能の違いも説明していますので、気になる方はぜひご覧ください。

>>ラジウムとラドンの違いとは?効能や注意点など解説

ラジウム温泉はどこにある?

日本国内には多くの有名なラジウム温泉があります。新潟県の村杉温泉は、日本一のラジウム含有量を誇り「薬師乃湯」として知られています。
鳥取県の三朝温泉や秋田県の玉川温泉も高濃度の放射能を含むことで有名です。これらの地域では古くから湯治場として利用され、多くの人が健康増進や療養目的で訪れています。

他に福島県の母畑温泉や、山梨県の増富ラジウム温泉なども人気があります。それぞれ独自の効能や歴史を持ち、日本各地で幅広い層に親しまれている魅力的な温泉施設です。

日本国内のラジウム温泉施設は以下の記事で詳しく紹介しています。ラジウム温泉に入れる場所が知りたい方はぜひご覧ください。

>>日本三大ラジウム温泉をご紹介!料金や注意点など徹底解説

ラジウム温泉の放射能の量と安全性

ラジウム温泉の放射能の量と安全性

ラジウム温泉の放射能の量は、一般的に安全とされる範囲にあります。最もラドン含有量の多い温泉でも、1時間あたりの被ばく量(放射能の量)は約13マイクロシーベルトです。また、180ccの飲料でも、約2.2マイクロシーベルトの被ばく量になります。

これらの数値は、人体に影響を及ぼすレベルをはるかに下回っています。環境省の報告によると、放射能による発がんリスクは、10万マイクロシーベルト未満では極めて低いとされているのです。

長期的な調査では、ラジウム温泉の地域住民のがん死亡率は、全国平均より低いという結果も報告されています。これらの事実から、ラジウム温泉の利用は、適切な方法でおこなえば安全であり、健康面に良い作用が期待できます。

環境省:「がんのリスク(放射線)」

ラジウム温泉(放射能泉)で期待できる効果

ラジウム温泉(放射能泉)で期待できる効果

ラジウム温泉やラドン温泉などの放射能泉は、微量の放射能を含む温泉として知られており、さまざまな健康効果が期待されています。「万病の湯」として、多岐にわたる症状の改善にも効果が期待されています。

放射能泉に入浴したときの効果

ラジウム温泉などの放射能泉に入浴することで、あらゆる疾患の症状の改善効果が期待できると言われています。

放射能泉に入浴すると、尿酸の排泄が促され、痛風の症状改善が期待できます。血管を拡張させる作用もあり、動脈硬化や高血圧症の改善や予防に役立つことも利点です。

また、皮膚の新陳代謝が促され、慢性的な皮膚疾患の改善につながる可能性があります。ホルモンバランスの調整や血行促進効果により、慢性的な婦人科疾患の症状改善も期待できるのです。さらに、放射能泉には自律神経の調整作用や、あらゆる細胞の活性化、免疫機能の向上などの効果も期待されています。

放射能泉を飲用したときの効果

一方で、ラジウム温泉の放射能泉を飲用すると、以下の効果が期待できます。

放射能泉の飲用は、体内での吸収を通じて全身に作用し、新陳代謝の促進や免疫機能の向上にも寄与する可能性があります。しかし、飲用には注意が必要です。保健所の許可がおりている温泉水のみを使用し、基礎疾患を抱えている場合は、医師の指導のもとでおこなってください。

ラジウム温泉(放射能泉)の副作用

ラジウム温泉(放射能泉)の副作用

ラジウム温泉などの放射能泉には一般的に副作用がありませんが、入浴後に一時的な体調の変化が生じることがあります。これは「好転反応」と呼ばれ、体が健康に向かう過程で起こる一時的な症状です。

好転反応の主な症状には、頭痛や寒気、めまい、疲労感、軽い眠気、食欲不振、下痢などがあります。これらの症状が現れる可能性があるのは、入浴後1週間以内です。

好転反応は、温泉に入浴することで血液やリンパの流れが改善され、細胞が活性化し、体内の解毒が排泄されることで生じると考えられています。多くの場合、これらの症状は自然に治まり、次第に体調が改善することが多いです。

好転反応が現れた場合は無理せず体を休ませ、水分を十分に摂取することが大切です。栄養バランスの取れた食事を心がけ、野菜や果物を積極的に摂取することも推奨されます。

ラジウム温泉などの放射能泉の副作用については、以下の記事にも詳しく解説しています。気になる方はぜひご覧ください。

>>ラジウム温泉に副作用はある?効能から注意点まで分かりやすく解説

ラジウム温泉(放射能泉)の禁忌

ラジウム温泉(放射能泉)の禁忌

ラジウム温泉などの放射能泉自体には特定の禁忌はありませんが、温泉全般の入浴において注意すべき禁忌事項があります。以下の場合には入浴を控えることが推奨されます。

発熱時や体力が消耗しているときに入浴すると、体に大きな負担がかかり、症状が悪化する可能性があります。このような場合は入浴を避けましょう。

活動性の結核や進行した悪性腫瘍、高度の貧血など、体が極端に衰弱している場合は、血栓症や脱水を引き起こす恐れがあります。しかし、全身状態が良好な場合は医師の指示のもとで入浴が可能なケースもあります。

心臓や肺、腎臓に重い疾患がある場合、水圧による臓器への負担が大きくなるため注意が必要です。特に普段の生活で動くと息苦しくなるほど病状が進行している場合は、必ず医師の指導を受けてください。

消化管出血や鼻血、怪我による出血などがある場合は、止血するまで入浴を避けるべきです。入浴によって血流が促進され、出血が悪化する恐れがあります。

慢性気管支炎で発熱や呼吸困難を伴う場合や、狭心症による胸痛が頻繁に起こる場合などは、症状を悪化させる可能性があるため、入浴を控えましょう。

判断に迷った場合は、医師に相談し、安全なタイミングで放射能泉を利用するように心がけましょう。

ラジウム温泉(放射能泉)を利用するときの注意点

ラジウム温泉(放射能泉)を利用するときの注意点

ラジウム温泉などの放射能泉は、入浴だけでなく飲用でもあらゆる効果が期待できますが、それぞれ注意点があります。放射能泉の入浴時と飲用時の注意点をそれぞれ見ていきましょう。

放射能泉に入浴するときの注意点

ラジウム温泉などの放射能泉に関わらず、温泉に入浴するときは以下の点に注意しましょう。

上述した注意点は、放射能泉を安全で快適に楽しむために重要です。食事前後や飲酒後の入浴を控えることで、溺れたりふらついて転んだりするリスクを減らします。十分な水分補給を入浴前後に心がけ、脱水症状を予防することも大切です。

また、入浴する範囲を手足から全身へ広げることで、血圧が急上昇するのを防ぐ作用が期待できます。入浴後は温泉成分をタオルでふくことで、体に温泉成分を残すことが可能になります。

放射能泉は人によっては刺激が強く感じることもあるため、初めて入る方はラドンの濃度が低い温泉から始めるほうが良いでしょう。入浴中は長湯を避け、万が一気分が悪くなった場合は、湯船から早めに出るようにしましょう。

放射能泉を飲用するときの注意点

ラジウム温泉などの放射能泉を飲用するときは、以下の点に注意しましょう。

温泉はなまものであり、成分が変化しやすく、時間の経過とともに雑菌が増える可能性があります。そのため、新鮮なうちにその場で飲むことが重要です。飲用する際は必ず保健所の許可を受けた温泉のみとし、成分分析表を確認したうえで飲むようにしましょう。また、ラジウム温泉であっても、循環式の温泉水は酸性成分が強い可能性があるため、飲まないでください。

現在病気を抱えている場合は、必ず医師に相談してから飲用するようにしましょう。特にミネラルなどの摂取制限がある腎臓疾患の方は、飲用が禁止されています。それ以外の方も、飲み過ぎによる下痢や体調不良などにはくれぐれも注意してください。

環境省:「あんしん・あんぜんな温泉利用のいろは」

ラジウム温泉(放射能泉)を自宅で楽しめるラドンバスとは

ラジウム温泉(放射能泉)を自宅で楽しめるラドンバスとは

ラジウム温泉に入るためには温泉施設に行く必要がありますが、ラドンバスを取り入れると自宅で放射能泉の効果を体験できます。自宅でラドンバスを楽しむためには、ラジウム鉱石を練り込んだラドンボールが必要です。ラドミスのラドンボールは繰り返し使用でき、経済的な面でも優れています。

ラドンバスを自宅で使用する方法は、ラドンボースをお湯のはった浴槽に1時間ほど入れるだけです。お湯に浸したラドンボースから湯気とともにラドンガスが放出され、入浴中にそれを吸入することでホルミシス効果が期待できます。

ラドンバスは温泉と異なり、自分で好みの湯温に調整できることも利点です。ゆっくりとリラックスしながら深呼吸することで、より効果的にラドンを体内に取り込められます。その結果、日々の疲れを癒やし、心身もリフレッシュできるでしょう。

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まとめ

ラジウム温泉は放射能が含まれていますが、その量は微量で体にも安全です。ホルミシス効果によって健康を促進する効果が期待でき、さまざまな疾患の症状に対しても効能が得られると報告されています。

入浴だけでなく、飲用でもあらゆる効能が期待できますが、必要に応じて医師の指示を仰ぎ、許可が降りているものだけ飲むようにしましょう。また、ラジウム温泉の入浴や飲用後に体調に異変を感じた場合は、速やかに医療機関に相談しましょう。

ラジウム温泉などの放射能泉が身近にない方は、ラドンボールを使用したラドンバスがおすすめです。ラドミスのラドンバスは、1時間で20〜25マイクロシーベルトのラドンが発生し、吸入することで基礎代謝や免疫機能、体内酵素などのアップが期待できます。ラジウム温泉などの放射能泉の効果を感じてみたい方は、ぜひ気軽に試してみてはいかがでしょうか。