ラドン温泉は危険なのか？
「放射線」というとなんだか危険なイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか
実は、放射線は必ずしも危険な存在ではないことをご存知でしょうか。
短時間に大量に浴びると危険な放射線ですが、微量の放射線は人間や動物にとってむしろ必要なもので、健康上さまざまな効能をもたらしてくれます。
これを専門用語で「低放射線ホルミシス効果」と呼んでいます。
一般的な放射線は半減期が数十年にもおよび、金属板やコンクリートなどを軽く通り抜ける力があります。そのため、このようなベーター線ガンマー線と呼ばれる一般的な放射線は確かに危険ですが、ラドン温泉では紙を通過しないアルファ線のみ、体を活性化させる程度のエネルギーを持ち合わせている程度です。
ラドン温泉の三朝温泉も危険？
「三朝温泉の住民のガン死亡率は、全国平均や周辺よりも低い」という成績を発表。
三朝温泉は、高濃度のラドン222を含有することで知られています。三朝温泉の放射能は1t当たり平均約40ベクレルで、温泉地の屋外でも周辺の農村地帯の3倍もあります。
三朝温泉のある浴室内の放射能は、1m3当たり200〜8000ベクレルで、環境保護局の決めた室内基準値（当時）の150ベクレルを大きく上回っています。三朝町の全住民をラドン温泉地域と、周辺農村地域に分けて37年間の死亡原因を統計的に解析し、人口の年齢構成なども調整して比較しています。
37年間のガン死亡率は全国平均を1とすると、三朝温泉地域が0.54（男）、0.46（女）、周辺農村地域が0.85（男）、0.77（女）で、いずれも低いことがわかりました。
三朝温泉では、低濃度でも空気中のラドンを日常的に吸入したり、温泉を飲んだりする習慣があります。ラドンに直接影響される肺、胃・大腸でガンが少ないことは、少なくとも「すべての放射線は有害」という考えに異議をとなえる形となっています。
ラドン温泉が危険ではなく安全である訳
ラドン温泉やラジウム温泉はラドンを多く含んでおり、一見すると危険に思えます。しかし、放射線とはいえ、透過力が無いアルファ線です。透視力が弱く、安定した元素ですので他化合物とも結合もしない気体です。体の中に取り込んだとしても30分で90％、３時間で99.2％ほぼ全てが排出されてしまいます。体内には残存しません。実はそこまでの影響を受けないというのが特徴なのです。
ラドン温泉やラジウム温泉は、人体に悪影響、危険であるどころか非常に良い効果が期待できる健康法であるといえるでしょう。
