増富ラジウム温泉の効能とは?効果や注意点など徹底解説

増富ラジウム温泉の効能とは?効果や注意点など徹底解説

日本には、全国津々浦々に有名な温泉が数多く存在しています。入浴が好きな方、温泉巡りを楽しみたい方、湯治目的の方など様々おられることでしょう。

今回は、増富ラジウム温泉についてご紹介します。増富ラジウム温泉とはそもそもどのような温泉なのか?どこにあるのか?どのように身体に良いのか?入浴する時の注意点などを分かりやすく解説します。

増富ラジウム温泉について

増富ラジウム温泉について

増富ラジウム温泉は山梨県の名湯です。風林火山で名を馳せた戦国時代の武将、武田信玄が金発掘を目指している際にこの名湯を発見したことで知られています。

また、作家の高浜虚子、井伏鱒二といった文人にも愛されたようです。年間約17万人の観光客、そのうち、約3万人の宿泊客が利用するというまさに国民保養温泉といえる温泉でしょう。

増富ラジウム温泉はどこにあるのか

増富温泉は、山梨県の北杜市須玉町比志に位置する温泉郷です。甲府駅からは少々離れており、中央道の韮崎ICから国道141号線へ進んでいき、駒井交差点より県道23号線へ入っていきます。

更に塩川トンネルのほうへ進んでいくと、日本百名山の瑞牆(みずがき)山や金峰(きんぷ)山の麓付近の本谷川沿いに見えてきます。公共交通機関では、韮崎駅からバスに乗って50分程度で行くことができます。

増富ラジウム温泉の泉質

増富ラジウム温泉の泉質は、放射能泉として記載されているホームぺージもありますが、公益社団法人やまなし観光推進機構によると、塩化物泉、炭酸水素塩泉、二酸化炭素泉(高張性中性低温泉)として紹介をしています。源泉温度は30℃近くと、かなりのぬるま湯になっています。温泉入浴指導員が常駐しているとされており、ご希望の方には入浴指導をしていただけます。

増富ラジウム温泉のラジウム含有量

増富ラジウム温泉は放射能泉として知られています。ラジウムという放射性元素が非常に多く含まれており、世界有数のラジウム温泉として知られています。

どの程度含まれているかについて、当時石和温泉病院副院長であった荻野晃一医師によると、1リットル中に1万2,300マッヘという数値が記録されているという報告を紹介しています。マッヘとは放射能を示す単位で、社団法人日本温泉協会が2012年に発行した資料によると、放射能泉の基準は、50マッヘ単位以上とされており、1万以上の数値がいかに多いかがよく分かります。

増富ラジウム温泉の効果効能

増富ラジウム温泉の効果効能

増富ラジウム温泉のラジウム含有量が非常に多いということは、前項で紹介させていただきました。では、実際にどのような影響をもたらすのでしょうか。ここからは効果効能についてご紹介します。

効能・効果としては、耐糖能異常や糖尿病、高尿酸血症(痛風)、筋肉疲労、精神疲労、循環器障害、関節リウマチ、強直性脊椎炎、アレルギー体質、内臓疲労アトピー性皮膚炎、更年期障害、肝機能障害、胆石症、肝硬変、胃腸の慢性症状、神経痛、軽い喘息、気管支カタル、扁桃腺炎、痔病、神経衰弱、肋膜炎、咽喉喉頭カタル、軽い高コレステロール血症など非常に多くの病気や病態が挙げられています。

また、各温泉地にも記載されている疲労回復、健康増進、ストレスの各種症状に対しても、効果があるとされています。これは「放射線ホルミシス効果」と呼ばれるもので、多量の放射線は人体へ悪影響を及ぼしますが、少量の場合は人体に刺激を与えて、免疫活動を活発化させるという現象を指します。

日帰り入浴できる増富ラジウム温泉

日帰り入浴できる増富ラジウム温泉

増富ラジウム温泉は、日本だけでなく世界的にみてもラジウム含有量が非常に多い温泉です。湯治目的で多くの癌患者が訪れますが、観光地のように家族団らんで遊ぶような施設はありません。宿泊予約が取りにくく、有名な不老閣に至っては予約が困難です。

では、日帰りで気軽に立ち寄ることができる入浴施設はどの程度あるのでしょうか?増富ラジウム温泉では次の6つの施設で日帰り入浴ができます。

  • ●ラジウム温泉郷 増富の湯
  • ●大湯元 津金楼
  • ●やまなし妙松苑 増富佼成寮
  • ●増富温泉 渓流の宿 金泉閣
  • ●旅館丹生あづま
  • ●天然ラジウム岩風呂の宿 不老閣

設備の老朽化に伴う点検・改修工事や、新型コロナウイルス感染症流行による影響で日帰り入浴休業の場合もあるため、日帰り入浴の予定を立てる際は、事前に施設の確認をしておきましょう。

また、入浴時間や料金はそれぞれの施設で異なるため、必ず確認をしましょう。
※現在、ラジウム温泉郷 増富の湯は改修工事のため全館休業、大湯元 津金楼、天然ラジウム岩風呂の宿 不老閣は、新型コロナウイルス感染症流行による影響で日帰り入浴が休業中になっています。(2024年4月現在)

増富ラジウム温泉でおすすめの宿3選

増富ラジウム温泉でおすすめの宿3選

ここからは、宿泊ができる増富ラジウム温泉のおすすめの宿をご紹介します。

不老閣

不老閣

画像引用:天然ラジウム岩風呂の宿 不老閣ホームページ

住所:〒408-0101 山梨県北杜市須玉町小尾6672
電話番号:0551-45-0311
公式ホームページ:https://www.furoukaku.jp/

1つ目は天然ラジウム岩風呂の宿 不老閣です。足元の岩盤から湧き出るラジウム源泉と天井の大岩から放出される自然ラジウムを同時に受けることができるとても素敵なお宿です。5つの源泉があり、貸し切りの水晶風呂を贅沢に楽しむことができます。ゆったりと21時間過ごせるのも宿を楽しめる理由の1つです。

5つの源泉は全て天然ラジウム泉100%のかけ流しで、内湯は清掃が昼夜2回、1日1回換水されるため、清潔に保たれています。「不老の湯」と呼ばれている内湯があり、泉温が約30〜36℃ととてもぬるいため、体への負担が少ないのが特徴です。

また、併設されている蒸気吸入室もあり、蒸気浴をすることで、更に効率的に効能を高めることができるとされています。気になる放射線についても、天然の放射線は人工的な放射線に比べて、約2時間で呼気や尿から排出されるため、安全性が高いです。体への刺激はやや強いため、使用する際は注意が必要となります。

貸切風呂としてラジウム水晶風呂が人気です。こちらは、ラジウム温泉に初めて入浴される方や、付添が必要とされる療養目的の方などに使用されることが多いです。貸切風呂のため、心も体もリラックスできる空間を独り占めできます。

その他にも、天然ラジウム岩風呂の施設もあります。武田信玄の隠し湯の一つとされており、傷病兵が癒されたと云われています。一度は入ってみたいという方も多いのではないでしょうか。湯船全体が大岩に囲まれていて、とても神秘的な温泉です。内湯で体力に自信がついた方が入浴し、より効果を高めると良いでしょう。

三英荘

三英荘

画像引用:小さいお宿 三英荘ホームページ

住所:〒408-0101 山梨県北杜市須玉町小尾6677
電話番号:0551−45−0325
公式ホームページ:https://www.saneisou.jp/

2つ目は小さいお宿 三英荘です。江戸時代に発見されたラジウムと炭酸、塩の3つの要素をもつ源泉から湧き出た「八丁の湯」が有名です。「源泉に入る(入浴)」「源泉を含む空気を吸う(吸入)」「飲む(飲用)」といった3つの方法を合わせて、慢性の胃腸障害、耐糖能異常を含めた糖尿病、アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患、筋肉痛や肩こり、神経痛などに対して有効としている効能があります。軽い放射能を含んでいることで、外科手術後の術語回復を目的とした湯治をされる方が定期的に来館されています。

金泉閣

金泉閣

住所:〒408-0101 山梨県北杜市須玉町小尾6676
電話番号:0551-45−0511
公式ホームページ:http://www.kinsenkaku.com/yoyaku.html

3つ目は渓流の宿 金泉閣です。ラジウム源泉100%のかけ流し温泉で、空気清涼、豊富な紫外線と多くのエマチオンガスが発生していることが特徴的です。地下80mから湧出してそのまま浴槽へ送っており、多くの旅館で行われている源泉を一度枡やタンク内へ貯留してから浴槽へ送る方法とは違います。本来、タンク内へ貯留をしてから浴槽へ送る方法が安定的とされているのですが、それを行うことでラジウム温泉からのガス吸気量が減ってしまうため、あえて源泉を浴槽へ送っています。

入浴中には、炭酸が豊富であることから、まるでソーダ水の中に入ったような気分が体験でき、身体がさっぱりとして非常に爽快です。神経痛、関節リウマチ、気管支喘息、耐糖能異常を含む糖尿病、アトピーを含んだ皮膚疾患等に効能があるとされており、他にも心臓病や更年期障害なども有効とされています。

増富ラジウム温泉で湯治する方法

増富ラジウム温泉で湯治する方法

数々の温泉宿がありますが、増富ラジウム温泉で湯治を行うにあたっては、どのような方法で行うと良いのでしょうか?じつは、湯治の方法は各施設で様々な方法が示されており、一概にこの手順が正しいというものはないようです。

これは、不老閣の湯治方法を抜粋したものになりますが、ぜひ参考にして下さい。

入浴の手順として、吸収力を高めるために全身をシャワーで丁寧に洗い、毛穴の汚れを落とします。

続いて上がり湯(約41℃)に3〜5分つかり、身体を温めます。ラジウム泉(約30〜36℃)にゆっくりと浸かり、10分ほど経過したら、再度上がり湯で体を温めるといったサイクルを2回繰り返します。

温泉から出る前にゆっくりと温まった後、最後にかけ湯をしてそのまま上がるようにしましょう。(ただし、温泉アレルギーがない方のみに限られています)

この温度差を利用して体外からの温熱療法として行う方法を「交代浴」をいい、血管の収縮と拡張を繰り返すことで、若々しい弾力性のある血管に戻せるようになります。

基本の入浴法をマスターしたら、1日の入浴時間や入浴回数を変更したり、段階的に異なる泉質のラジウム泉に入浴したり、常に新しい刺激を与え続けることで、免疫力を向上させ、病気の改善や健康体につながるようです。ただし、体調や体力には個人差があるため、正しい入浴指導を受けましょう。

増富ラジウム温泉に入浴する際の注意点

増富ラジウム温泉に入浴する際の注意点

増富ラジウム温泉は放射能泉として、免疫力や健康増進に寄与する健康温泉であることはここまでで良くご理解いただけたのではないでしょうか?しかしながら、入浴する際の注意点もあります。

一般的に、腎臓病が悪化している、疲労が著しく強い、食事の前後、水分摂取が不十分といったときには入浴自体を考慮する必要があります。

また、心臓疾患を発症しやすい方は、急に温かいお湯を体幹部へかけないことや42℃以上の高温泉に入らないこと、場合によっては部分浴や半身浴に留めることが必要です。

また、血液透析を行っている方については、シャント肢と呼ばれる血液浄化ろ過装置につながる大切な部位の感染予防のために、透析当日は入浴しないことも非常に重要です。

ラジウム温泉ならではの注意点としては、飲用する場合が最も注意が必要です。腎臓病や心臓病の疾患をお持ちの場合、塩分制限や飲水制限などが医療上指示されていることがあります。増富ラジウム温泉には、天然放射線のラジウム以外にも塩や炭酸などのミネラル分が非常に多く含まれているため、予期せぬ合併症を招きかねません。主治医へ必ず相談しておくことをお勧めします。

まとめ

増富ラジウム温泉の効能効果や注意点

いかがでしたでしょうか?増富ラジウム温泉の効能効果や注意点などを徹底解説しました。日本には全国各地に温泉がありますが、ラジウムの含有量も非常に多く、湯治という心身の英気を養うことができる温泉として、増富ラジウム温泉は非常に推奨度が高くなります。もちろんそれだけで完全な治療になるわけではありませんが、様々な疾患の治療の補助として利用をしていくことができれば、生活の質の向上につながるのではないでしょうか?ぜひ増富ラジウム温泉に足を運んでみてください。

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